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僕は結局何も言わずに寝室に移り自分のベッドに入り込んだ
多分リリア達皆は今頃料理を食べているだろう、美味しく出来てたかな?
そう気を紛らわしては見るけど直ぐに僕の意思は誤魔化す事が出来ずに手紙の事を思い出してしまう
攻め込まれたとしてもこの城は絶対に堕ちない、けど迷惑はかけられないよ、出来るならここにいたい
だけどこれは僕だけの問題じゃない、それでも人間は…………。
頭がぐちゃぐちゃになる
考えれば考える程に決心が揺らいでここに頼りたくなってしまう
「主よ」
ビクッと体が反応する
居るとは思わなかったリリアの声に驚いた
「主は変わった、昔は人間だけでなく生き物が駄目だっただろ?だけど今は触れ合う……というかなんというかともかく主は人間以外は克服できた!!!」
つまりそういう事だと胸を張りながら言う
何がそんな事なのだろうか、思わずクスッと笑みが溢れる
「急に辛いことを言うようだが主が居ては迷惑だ、確かに我としては主の事が大事だ
だがなそれ以上に我はルシファーを含めた手下共の方が大事なんだ、それを危機に晒すようなものは要らない、人間の場所に戻れ」
バタンッと扉が閉まる音がする
リリアの気配もなく部屋を出ていったのもわかる
僕はリリアの言葉でこれからどうするのかを決めた
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