日常

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場所は移り変わり王室 「リリア様、あれで良かったのですか?」 ルシファーがリリアに問う 多分どこかでクロイスとの会話を聞いていたのだろう 顔をうつ伏せながら王座に座るリリアは見ていてとても辛いものを感じる 「悪かった」 「はい?」 不意の言葉に首をかしげる 「我はやはり主の事しか考えられないようだ、主が殺しなどしない普通な人生を歩む事にしか頭が回らない それなのにじゃ!!我は頭のどこかで人間と戦争してでも主を離したくないと思ってる!!!」 ポツリと王座の手すりに透明な滴が落ちる 何よりも透き通っていてそれはまるでクロイスを思う純粋な気持ちを表しているかのようだ 「くくっ確かにクロイスも変わりましたがリリア様が一番変わりました、昔なら有無を言わず人間を千切っては投げていたでしょう」 「そんな事はないぞ!!千切ったらちゃんと燃やす」 コテンと膝ま付いている足を滑らせるルシファー 「まぁそれはさておき」 「いや我はちゃんと燃やすぞ」 「そこ重要ですか……?」 「特には無いな」 ついにズコッと転んでしまう 数秒の沈黙が起こるがそれはさほど嫌な物ではなく、とても心地が良いものを感じる 「だが………」 その沈黙を破ったのはリリアだった 彼女はキッとルシファーを睨み付けると一言自分の考えた事を告げる 「どちらにしても我はお前ら達の事は二の次になっている、本当にすまない」 正直魔の王という存在が頭を下げないにしろ謝罪する 気持ちを包み隠さずに真っ正面から部下に向き合う そんな事が人間の王にも、同じ魔王にも出来るのだろうか…………。 いいや出来ないでしょうね 「大丈夫です、私もリリア様かクロイスかと聞かれたらクロイスを取ります」
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