日常

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「残念だがチェックメイト、僕の勝ちだよ」 そう言ってナイフをガウルに投げつけるが簡単にそれをかわす ナイフはガウルの後ろにあった木に突き刺さると同時にナイフが輝き出す その光に一瞬目を閉じる 本当に一瞬で光は収まり瞬時にクロイスを視界に捉える 足元には青い魔法陣が浮き出ていて輝いていた 「テメェ…。何が僕の勝ちだよだ逃げるんじゃねぇか」 その魔方陣は予めクロイスが用意していた移動式魔方陣 「これで37勝目だね」 「どこがだよオイコラいつ俺がお前に負けたよ?あぁ!!!」 イライラしていたのか怒鳴り付ける 魔法を放つのには詠唱は時間がかかると思い木に突き刺さった筈のナイフを取って投げようとしたのだが何故かナイフは無くまたまた何故かクロイスの手に握られていた、しかも俺のナイフまで 「僕は盗賊、君は僕を捕まえる政府の犬」 捕まえるのがガウルの役目で逃げるのがクロイスの仕事 つまり逃げ切りが確定したクロイスの勝ちということだ 「フッザケンナ!!!勝負つったら拳で戦うのが勝負だろ!!」 「残念だけどそのつもりは無いから面倒だし、彼女を待たせて怒らせたくないから」 言い切ると同時に魔方陣が更に輝く 「それに杖を持ちながら拳で戦うとか馬鹿でしょ」 その言葉を最後にクロイスは魔方陣ごと消える 残ったのは淡い光の粒とガウル、そして腰を抜かした隊員だけとなった 「彼女ってどういう事だオイッ!!!!」 悲痛な叫びは悲しい事に返事が返ってくることは無かった
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