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開けてくれとルシファーに頼むのだがルシファーは視線をずらして一言「私の顔は怖い物でしてその門を開くにはかなりの力がいりますので顔が強張ってさらに怖くなってしまいますので」
実際悪魔からしたらこの位の門など大して重くは無いのだがクロイスの言葉に多少傷ついたのだろう
「なら僕は今日は外で寝ようかな、多分リリアが僕が今日帰って来ないと知ったら怒るだろうなぁー」
その言葉に眉間がピクッとひきつる
もう少し、そう思い追い討ちをかける
「それに多分見ていただろうけどリリアの魔法でここまで来たんだから当然僕が帰ってきた事くらい知ってるよ、だからもし何故城に帰ってきたのに我に合わないんだとか言われたら素直にルシファーが意地悪したって言っちゃうから」
「えーと確かこの門を開けばいいんですよね!!!そうですか、はいじゃあ今からこの門を…ってドヒャァ!!!」
門を開こうと近づいたルシファーだが反対側から誰かが勢い良く開いた
それによってルシファーは門に弾き飛ばされて壁にめり込んでいた
恐るべし門
「主よ!!何故だ!!何故なのだ!!?」
門から現れたのはリリア=フェル=クライム=グリトラン
この城の主で第七十三代目魔王
魔物とは人間と異なるがかなり近い種族で魔王とは魔界の王、魔を統べる王だ
ただ魔王と言っても一人ではなく全部で五人だか七人だか忘れたが意外とたくさんいる
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