我は神それ以上でもそれ以下でもない

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自分のことを神と自称する男は今、黒いコートに身を包み、地べたに座っていた。 恐らく、そのコートは2500円位の安物であろう、街は冬であるのに寒さを全く防げていないようである。 そこに一人の少年が駆け寄って来た。 「ねぇ、おじさん暇そうだね。」 「あぁ、暇か暇じゃないかで答えることは出来ないけど確かにすることはないな。 何か用かい?」 「少しだけ手を貸して欲しいんだ、駄目かい?」 「駄目か駄目じゃないかでは断定出来ないけど、少なくとも内心は嫌がってはいないよ。」 「じゃあ僕のお母さんが買い物から戻って来るまで僕のゲームの相手になって欲しいんだ」
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