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幸「お前の家の事は知らないけどさ、家と個人は違うだろ?」
メ「それはそうだけど…」
うん、こういうの面倒だ
はっきり言うのが早い
幸「まあ家柄が王族だろうが何だろうがオレは気にしないって事だけ言っておく。さて街目指すか」
若干恥ずかしくなったので話題を変える…っつーか目的の確認?うん、分からん
メリアの表情を伺うと笑ってるように見えた
幸「…面倒な奴に会いませんように」
願いを呟いて歩き出す
メ「あ、ちょっと!待ってよ!」
いきなり歩き出した為メリアは少し遅れて歩き出す
何かある事を期待した人はなかなか性格が悪い
ええ、特に何もありませんでしたよ?
…街を目指して2時間経つまでは
幸「あ、やっべ」
足を止め、自分の所持品の確認をする
メ「何?なにか無くしたの?」
オレの動きから持ち物を無くしたと考えたメリア
外れだがな
幸「いや…食料が無い」
メリア「あ…。いや、でも何でなにか探してたの?」
これは誰もが疑問に思うだろう
理由を知ったら大体が納得すると思うけど
幸「いやなんか火を着けるもの無いかなって…肉とか焼けるし、夜は…消した方が安全か」
まあ肉は魔物の肉になるだろうが
…さっきの狼放っとくんじゃなかった!
1人で勝手に後悔しているとメリアが思い付く
メ「火なら魔法があるわよ?」
…そうでした
この世界には魔法があったね
あれ?でもメリアって水じゃ…
幸「メリア…お前水じゃなかったか?」
これはオレに任されるかも知れないので聞く
メ「私は火も使えるのよ!」
メリアは自慢気に答える
て事は複数属性は珍しいのか
幸「なんだちゃんとあるのか…。あ、なあ聞きたい事があるんだけど」
メ「答えられる範囲ならいいわよ」
そりゃそうだ
幸「なら…この世界について教えてくんね?」
メ「…はあ?」
呆れたような哀れんでるような目で見てくる
幸「いや…信じてくんないかも知れないけど…」
メリアに今までの経緯を話した
勇者召喚に巻き込まれた事、森に飛ばされた事、メリアを助けた理由と経緯
これで全部なはず
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