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幸「…やってみるか」
メ「でも見せるだけで分かるの?」
それは知らん
んー…なんかいい能力無いかね…
幸「あー…っと…つーかメリアがオレから魔力感じないのか?」
正直こっちのが早い
メ「出来たら苦労しないわよ」
ですよねー
メ「一般人でも最低限の魔力はあるのに…違う世界から来たから?」
幸「多分な…」
結局属性は分からないか…
てか属性はあるけど魔力が無いとか言わないよな?
メ「ギルドに属性調べる道具があるから街に着けば全部解決するわね…」
結局街に着かないと何も出来ないのかよ
幸「まずは着かないと意味無いか…どのくらいの時間話してた?」
メ「え?ちょっと待ってね。えーと…」
そう言って時計のような物ってか時計を取り出す
メ「15分くらいね」
つー事は…
幸「後45分話題ねーぞ…」
メ「え…」
本当に話題が無いまま45分が経過する
幸「真っ暗だな…あれ、メリア?」
探す為に走ろうとすると、何かに服を引っ張られる
幸「(あれ?まさかモンスターじゃ…)」
恐る恐る振り返ると服を掴んでいるメリアがいた
…なるほど、暗いとこが怖いって事か
まあこの森でこの暗さじゃ仕方ないか…
周りは灯りが無いので何も見えない
メリアは服を掴んでいて近かったから分かったが少し離れればすぐに見えなくなる程に暗い
幸「…あ、火を灯りにすれば明るくなるな」
明るくする方法をを思い付き呟く
するとメリアはすぐに実行した
ボウッ、という音と共に現れた小さな炎。暗い森に浮かぶ様は狐火、鬼火にも見える
メ「…これで前が見えるわね」
幸「そうだなー。ただ真っ暗な森が1ヵ所だけ明るいって事はモンスターも…」
ここまで言った所で背後に何かの気配を感じ、振り返る
まだ姿は見えないが、時々放電したように光るので予想はつく
幸「シルバーウルフか…」
シルバーウルフは小屋の前にいたあの狼である
単体はCランク
だが基本は群れで行動し大きな群れはSランクにもなる侮れないモンスターである
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