魔死の森

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幸「メリア…強いのに何で捕まったんだ?」 メ「…聞かないで。…!ユキト!」 初めて名前呼んでくれた! …じゃなくて 雷撃がオレに向かって飛んでくる 幸「はあ…『漆黒の盾』」 そして雷撃を盾で防ぐ 幸「…こんな事出来っかな?"魔法剣技『闇・一文字』"」 一文字と同様に一気に距離を詰め切り裂く ただ違うのは魔法をさらに重ねて切れ味を上げたという事 幸「ま、こんなもんか」 1匹を仕留め剣を構え直しながら呟く メ「今の…何?」 幸「いや普通に斬っただけ。それより追撃を…っと!」 話している最中に電撃が飛んでくる しぶといな… 幸「『ナイトカーテン』『闇の斬撃』!」 メ「"水よ、我に力を貸し敵を殲滅せよ『アクアフォール』"!」 オレはナイトカーテンとダークプレッシャーを、メリアは詠唱し上級魔法を使う シルバーウルフは近距離からの斬撃と滝のような激流に飲み込まれる 完全にやりすぎですね ここ森だよ? 幸「…やりすぎだな、どう考えても」 メ「あ…」 ま、いっか。危機は去ったわけだし 幸「ここにいるのは危険だな…メリア、移動するから灯りくれ」 つーかオレ順応早くね?あれか、アイスレックスに会ったからか そんな事を考えていると周りが突然明るくなる メ「これでいい?」 幸「十分だ。さてと…寝れる場所探しに行くとしますか」 それから10分程歩き回り、最適とまでは言わないが他に比べれば安全な場所を見付ける 幸「ここだったら見つかりにくいし安全だな」 見つけたのは中が空洞になっている木である メ「それより汗を流したいんだけど…」 幸「えー…んな事言われても…ん?」 耳を澄ますと、水が流れる音が聞こえる 幸「近くに川かなんかあるみたいだな」 メ「ホント!?…言っておくけど覗いたりしたら殺すわよ」 お前本当に王族か? 幸「つっても2人がバラバラになるのも危険だし、あの腰抜け共みたいにメリアを狙う奴もいると思うぞ?多分あいつら雇われてただけだと思うから」 メ「それは…そうかもしれないけど…ていうかそれ覗く口実じゃないの?」 幸「オレにそんな度胸は無い」
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