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『王者の眼』は単純に『全てを見透かす眼』だ
例えば魔力を見ようとすれば目の前の色彩が変わり、属性に合った色が目立ちそれの流れ、量を見る事が出来る
他に言うなら飛んできた魔法
その魔法が直撃するまでの時間も分かる
さらには魔力や魔法の威力、強度を数値化する事まで出来てしまう
これは今のオレでは出来ない程の高度な技術が必要だが出来ればかなり強力だ
ただ数値化するだけだろ?とか思うかもしれないがこれは想像以上に強い
例えば相手の放ってきた威力不明な攻撃が来たとしよう
見た目だけで判断すれば無駄に魔力を消費したり、防御を破られる
だが数値化すれば最小限の魔力で防げるし、防御壁ならそれ以上の数値の魔法をぶつければいい
さてかなり長くなったがこれで『王者の眼』がどれほど強力で便利な能力か分かったと思う
幸「それじゃあそうだな…木、土、水以外の物質に反応する眼にするか。魔力にも反応するようにして…うし、これで完璧」
これならメリアが戦闘したり、攻撃を受けた時にすぐ気付く
それにこの小屋にある色んな物にも気付ける
…オレかなり便利な能力作ったんじゃね?
自画自賛していると『王者の眼』…ではなくオレの面倒事センサーが反応する
幸「ん…なんかメリアに関して面倒事が起きそうだな…ま、予測してたし助けるけどね」
そしてオレはメリアと別れた場所に向けて歩きだす
背後の小屋に潜む脅威に気付かずに…
幸「しっあわっせはー、あーるいーてこーない、だーかーらあーるいーていっくんーだねー、いっちにっちいっぽ、みっかーでさんぽ、さーんぽすっすんでにっほさーがるー」
歌いたくなったので歌いながら歩く
若干後悔してます
すると近くから聞き覚えのある声と聞き覚えのある魔法。そしてもう1つ聞き覚えの無い声が聞こえた
幸「…来やがったか」
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