全ての発端

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その男子はオレも例外ではない。…といっても嫉妬とかそういうわけではない なら何が嫌かと言うと、正直取り巻きが嫌いなのである。直也が嫌いなら名前も呼ぶつもりはないし、親友とかやるつもりもない 取り巻きの何が嫌か?それはどっかでオレが直也の親友だと知って、オレに直也が好きな物とか、直也が好きなタイプ、性格、髪型等色々聞いてくるからだ 取り巻き本人は直也に振り向いて欲しい。ただそれだけである ならオレは?はっきり言って迷惑極まりない。何故そんな事を言わなければいけないのか、しかも取り巻きや追っかけは多いわけで 昼休みに入ったりすると他のクラスの女子や違う学年の女子がくる。オレにとって休み時間は拷問時間だ。休むはずなのに授業より疲れる 無視すれば女子全般から完全無視される。まあ慣れてるし、話し掛ける事はまず無いからどうでもいいが ならなぜオレがこんなに苦労するか?答えは簡単。直也がいる、ただそれだけ …ん?今気付いたけど経緯でオレの苦労を語ってしまっているな えーと確か…そうだ、直也が鞄を持ったとこだな 話を戻そう ―――――――― 直也が鞄を持ち、こっちを向き笑顔でこう言った 直「幸人、一緒に帰らない?」 オレが羨ましいのかオレを睨む取り巻き オレ親友だし、これくらい…それに男に嫉妬してどうする …声に出すとこだった 幸「断る」 オレのいつもの反応 直「そっか…」 直也は露骨に落ち込む 取り巻き共は、「直也さんの誘い断ってんじゃねーよ」とでも言いたげに睨んでくる 目は口程に物を言う、というがここまで分からせる事が出来るのはこいつらくらいだな 幸「…いつもならそういうが」 ここまで言って直也の顔が明るくなる。ガキか? まあ今日は機嫌がいいからな 幸「久々に一緒に帰るか」 一緒に帰る事にした だがそれが間違っていた…多分
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