1003人が本棚に入れています
本棚に追加
/91ページ
幸「はあ…」
冒頭が溜め息ですいません本当に
幸「…まだ痛い」
さっきから平手打ちを食らった頬が痛い
メ「ホントにごめん…」
幸「シルバーウルフに会わねーかな…」
あの(平手打ちを食らった)後オレとメリアは街を目指して歩き出していた
今は歩き出して3分くらいか?
森はだんだん明るくなってきている
それとなぜシルバーウルフに会いたがっているかというと、かなり痛かったので誰かに倍にして返したいがメリアにやるのはさすがにダメ。だからシルバーウルフで鬱憤を晴らそうという事だ
幸「もうシルバーウルフじゃなくてもいいからこの痛みの倍を受けてくれ…」
「ならボクと手合わせしてくれませんか?」
オレが呟いた後、後ろから声を掛けられる
声の高さから少年だと思うがこの森にいる時点でかなりの実力者だろう
幸「…お前誰だ?」
オレはすぐに振り向き、戦闘体制でメリアの前に出る
あいつ(エグい能力の犠牲者)程度の強さだといいんだが
「ああ、あの叫んでた人ですか。あんなのと一緒にしないでください」
つまりこいつは桁違いに強いわけか…
てか今さらっと読心したよな?
幸「心を読むな。それとオレは誰だと聞いたはずだ」
相手はオレの予想通り少年でオレより少し身長が低い
だが見た目に反してオレがふざける余裕も無い程強い
…何で分かるかだって?『王者の眼』で視たから
「ボクが何者か…ですか。そうですね…」
目の前の正体不明の少年は質問の内容を確認した後考え始める
あれ、もしかしてオレがバカにしたくなった誰かってこいつなんじゃないか?
なんて事を考えていると少年が口を開く
「まあ…幸人さんは気に入った人ですし正体を見せる予定だったのでボクが答える代わりに実際に見て何者か考えてください」
少年は言い終わると目を閉じる
あれ?オレ名前言ったっけ?
少年が目を閉じてから数秒後、辺りは光に包まれる
光る直前に『ナイトカーテン』を使ったからオレに被害は無い
それから程なくして光は収まる
メ「目が…痛い…」
…ごめん
少年がいた場所に目を向ける
だがそこにいたのはオレより少し大きいドラゴンだった
幸「…は?」
最初のコメントを投稿しよう!