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幸「え?ちょ、何?ドラゴンが人になってたのか?」
「その通りです」
オレが予想を言うとドラゴンが喋り、予想が当たった事を知らせる
声はさっきと同じか
そういえばメリアの声を聞かないな…
若干不安になったので後ろにいるメリアを見る
まさに開いた口が塞がらない
そんな状態のまま動かずにいた
幸「メリア?」
名前を呼んでも返答が無いので放っておく事にした
「驚くのも仕方ないですかね…麟界幸人さん、あなたは違う世界から来ているから知らないと思います」
幸「やかまし…待て、オレはお前にフルネームも違う世界から来た事も教えて無い。何で知ってるんだ?」
明らかにおかしい
「すいません。幸人さんがこの世界に来て早々アイスレックスに追われていた辺りからずっと見てました」
…なあ?お前読心術使えるんだよな?
「え?…まあ一応」
なら言わせてもらおう
見てたなら助けろやトカゲェェ!!
5分後―――
「すみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみません…」
とりあえずドラゴンに"ちょっとした"トラウマを植え付けてやったら、延々と謝ってきた
メリアはずっと動かないしどうしよう?
幸「…なあ」
「ひゃい!?」
いきなりでかい声出すからオレがビビったよ
幸「お前が何者なのかって事と名前を教えてくれ」
結局聞いてない
「あ、はい。ボクが何者かって言うと「伝説の守護龍ユグドラシル…!?」そうですそれで…今の誰ですか?」
ドラゴンが説明をしようとした時にやっと復活したメリアがセリフを被せる
今さらっと伝説の龍って言った?言ったよね?
「はい、言いました」
幸「…伝承みたいなのあるだろ。メリア教えてくれ」
するとメリアは誰でも使える『ボックス』から古ぼけた本を取り出しオレに投げ渡す
メ「ユグドラシルが何なのかはその本に書いてあるわ」
本はあまり厚みは無くすぐに読めそうだ
幸「じゃあ読んでみますか」
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