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幸「…絵本か何かかこれ?」
読み終わった感想である
この本に書いてあった内容をまんま写そう
――――
むかしむかし、平和だった世界は魔王に支配されてしまいました。たくさんの街が焼かれ、人々は次々にしんでしまいました
そこで王様は勇者を呼ぶ事にしました
勇者は仲間を集め、魔王を倒しに行きました
しかし魔王は強く、勇者は負けてしまいました
このままでは勝てないと考えた勇者は、伝説の龍であるユグドラシルに助けてもらいに行きました
勇者が気に入ったユグドラシルは勇者を助ける事にしました
勇者はユグドラシルの元で修行をし、再度魔王を倒しに行きました
そして今度こそ魔王を倒す事に成功しました
めでたしめでたし
――――
色々省いたがこれだけで絵本だと分かる
幸「この本見る限りじゃユグドラシルは架空の龍とも考えれるけど…何で今も伝説として語り継がれてたんだ?」
なぜ「今も」と言ったか、それはこの本が絵が見えない程に古くなっているからだ
メ「山奥の秘境とか、漂流して辿り着いた孤島とか、普通なら辿り着けない場所でユグドラシルを見たって人がいるらしくて…その龍が今ここにいるわけだけど…」
メリアは言い終わると隣で人の姿になり何かを考えている伝説の龍に目を向ける
すると龍が口を開く
「多分その本に書いてあるのは祖父で、秘境に居たのは父ですね…」
…は?
幸「普通伝説になってる生き物って1匹じゃねーの?」
「普通に入らない一部は複数いますよ」
まあそうか
幸「…まあいいや。伝説の龍程度じゃあんまり驚けない」
違う世界に飛ばされた方が驚ける
「名前ですよね。ボクはユウって呼ばれてました」
幸「ユウね、でどうするつもりだ?オレに着いてくるのか?」
ユ「はい」
即答された
幸「んー…小さくなれるか?」
ユ「なれますよ」
ユウは答えるとまた目を閉じ、光を放つ
するとそこにいたのは肩に乗れるくらい小さくなったドラゴンだった
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