全ての発端

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少しの疑問が出来るがオレは 幸「(まぁ、どっちにしろこいつが主役だし)」 …この時、何故もっと疑問について考えなかったと後悔 直「でも、魔法陣とかならファンタジーとかよく読む幸人の方が知って…」 直也がその通りの事を言おうとしたところで、円形の魔法陣が縦に真ん中が割れ、扉のように開いた そして何かに吸い込まれる感覚になる 直「…くっ!」 直也は強く吸い込まれているようで少し辛そうな声を出す そしてここでもっと早く気付くべきだった疑問の壁にぶつかる 直也なら王道スペックだしどう考えても勇者だから分かる。だがオレは? そしてある事を思い出した オレは最近、巻き込まれ脇役が主人公みたいなファンタジー携帯小説にハマっていた。理由はそれに出てくる王道主人公と直也を重ねていたから、共感が持てたりしてハマった。それを思いだし、出した結論は 幸「(これ、巻き込まれるんじゃね?)」 時既に遅し。気付くと吸い込む…感覚がする力はかなり強くなっていた 幸「…!」 頑張って踏ん張る 直「うわあ!」 オレより強く力で引き寄せられていた直也はついに浮いた。これで後は魔法陣に入れば終わり! …それは漫画とかの主人公が何もしないから 現実は違う。人は浮く等で体の自由が効かなくなると無意識に何かを掴み、安全を確保しようとする。つまり何が言いたいかと言うと ガシッ! 直也に掴まれた そして突然掴まれたのでオレは動けず、浮く。そしてまったく同じセリフをこの世界で言う最後の言葉を同時に言った 「「え?うわああああ!?」」 人気の無い道に2人の声が響き渡った 幸「う…」 意識を失ってたのかは知らないがオレは目を覚ます そして目の前の光景を見て驚愕した。目の前には森。というより四方八方木、木、木。 幸「はは…異世界…来ちゃったよ…」 中二病でも、巻き込まれたと分かっていても、やはりパニックにはなる。が、すぐにそんな暇は無くなった バキ…バキッ だんだん近づく木を折る音。そして 「グルルル…」 体長3mはあるだろう巨体。だがそれより気になった事があり、口に出た 幸「…え、ティラノサウルス?」 ―――――――――
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