1003人が本棚に入れています
本棚に追加
まあそんな事があり、今がある
回想で状況整理をし、出した結論は…
絶 対 絶 命 !
だがオレはこういう時も冷静に状況把握をするタイプである。なのでまず異世界という事は魔法があるだろうと考えた
そして一番警戒する事は、魔法があると仮定し、こいつが使うかもしれない事。不用意に動くと何があるか分からない
幸「…」
詠唱をしていると思われるのはヤバい。だから一切喋らない
それが良かったのか襲ってはこない
その間に、魔物を観察する
…こいつ魔物なのか?
パッと見は肌が少し青いティラノサウルスだが、よく観察すると、手…というより爪が凍っていた
これあれだな。氷魔法を使う魔物だな
1人で納得していると、魔物(?)が突然鋭い氷を纏う爪を振り下ろしてきた
幸「うおっ!?」
横に跳び避ける。目標を捉え損ねた氷爪は、木々を薙ぎ倒し、所々を凍らせる
…これヤバくね?
それとさっき跳んだ時に気付いたが、身体能力が上がっていた。これを使わない手は無い…ってか使わないと死ぬ
だが問題があった。身体能力は上がっているが、はね上がっていたとかそういう程では無い為、ただのスピード勝負では負ける
幸「魔法の使い方とか分かればなぁ…」
こんな事を言っているが、実際そんなに余裕は無い。魔物(?)が氷を次々作り出しては飛ばしてくる
これで魔法の存在は確定した
氷塊を避けながら、辺りを見渡す。さっき薙ぎ倒された場所と、現れた場所以外は木々が生い茂っている。…森に入って撒くしか無い
森の中に1人より、命の危機を対処すべき
オレは大量に降り注ぐ氷塊を掻い潜り、森の中へ入っていった
最初のコメントを投稿しよう!