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属性について分かったから後は受付さんを待つだけか
そう考えた矢先奥の扉が開く
「ギルドマスター、彼が例の希少属性を持つ子供です」
「へぇ…そうは見えないけどな…」
受付に続いて部屋に入ってきた見た目20代前半の男
面倒そうにしているがどこかシリアスな雰囲気を漂わせている
オレ、そんなに弱そうなのか?
「希少属性については…説明しなくてもよさそうだな」
ギルドマスターはオレが持っている本を見ながら呟いた
てか早く名乗ろうぜ?受付さんと被ってるよ?
「っとまだ名乗ってなかったな。ギルドマスターのアルドレッド=マグスタンだ」
アルドレッドか…長いな、アルさんでいいや
ア「ああ、それとギルドランクはSSS「風帝…ですか」…何故分かった?」
言葉を被せたのはオレだ
正体を当てたからか殺気が飛んできている
何故って言われても『王者の眼』で見ただけなんだけどな…
ア「…まあ今はどうでもいい。魔力量は「まだ測ってません」そうか…なら測るか」
また被せてみたがあまり効果は無かった
魔力量を測る水晶の前に立ち、魔力を流す
しかし何故か一向に何も起こらない
すると水晶に0という数字が浮かび上がった
「「「は?」」」
オレと受付、アルさんの3人がハモった
だってこれ魔力量0…魔盲って事だよな?
あ…でもオレ魔力の代わりに体力使うんだっけ?
ア「希少属性3つってだけでも前代未聞だってのに…魔盲なのに魔力を流したり出来るってなんだこれ…」
まあそうなるよな
さて…ちょっと煽ってみようかな?
幸「希少属性3つが前代未聞…って、先日召喚された勇者とやらはオレより属性が少おわっ!」
話している途中に何かが眼前に迫っていたので咄嗟に避ける
あっぶね…『王者の眼』使って無かったら当たってたな…本当に便利だなこれ
飛んできた方向を見ると完全に殺意のある目でこっちを睨んでいた
ア「その事をどこで知った…?」
幸「んー…オレはその勇者召喚の魔法陣に巻き込まれた一般人だから最初から知ってたけど」
事実を伝えると2人共目を見開いて驚愕していた
オレ変な事言ったか?
…十分変な事言ったなwww
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