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鞘で木が斬れた。斬れた原因の鞘に目線を向ける
幸「…マジ?」
オレが見たのは魔力(らしき何か)を纏い刀を形成した鞘だった
イメージと違うとすれば魔法の色が黒い事だ
幸「んー…魔法で考えたら黒は闇属性か?…じゃなくて!イメージ通りに出来ちゃったよ…」
出来た事より色について考えた自分にツッコミを入れ、再度辺りを見渡し魔物がいないか、小屋か何か無いか確認する
…つーか今の端から見ればイタい人だよな?
幸「んー…魔物がいないのは嬉しいけどさすがに小屋は無…ってあれ小屋じゃね?」
見渡していると、少し離れた場所に小屋らしき物を発見した
幸「視力も上がってるわけね…つか、視界悪いなぁ…それにあの小屋…オレ巻き込まれ体質になったと思うから多分面倒事に巻き込まれるな…」
文句を言いながら小屋に近付いていく
面倒事に巻き込まれようが巻き込まれまいがどちらにしろ街に行くには、小屋に行くしかない
幸「ん…?やっぱ誰かいる…」
小屋に近づくと、中から会話が聞こえる
「お…!だ……こ…つだ…ら……!」
途切れ途切れにしか聞こえないが人目につきにくい小屋での会話を考えると、何を言っているかすぐに分かった
幸「聞こえないのを埋めると多分…「おい!誰かこいつ黙らせろ!」かな…面倒事フラグ及び巻き込まれフラグが確立した」
とか言いつつしゃがみながら小屋の周りを歩き、中の様子を伺う為に窓を探す
正直小屋に入っても鞘に魔力を纏わせる魔法剣しか無いため勝算があるわけでは無い。だが餓死と魔物に怯える生活と比べたら数十、数百倍はマシである
幸「…お、窓発見」
色々考えている内に、お目当ての窓を見付ける
そして気付かれないように慎重に、慎重に窓から中の様子を伺う
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