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その中で、女友達の強引な勧めもあって、警察官と付き合うことになりました。
ご存じの通り、警察官に休業は有りません。
地域の安全を守るお役目の方に日曜や祝日は存在しません。
二十四時間勤務の後、二日休み。
土、日曜、祝日が休みの三十女です。
当然すれ違う日が多く、デートする時間も限られました。
一週間に二日会える日もあれば、一日も会えない日も有りました。
そして……付き合い始めて三カ月が経ち、彼の移動が決まりました。
元から、地域内の官舎に住んでいた彼でしたので、移動と共に車で三時間掛る場所に移り住むことになりました。
彼は言いました。
結婚してくれと。
今まで、二十五年間地味に生きて来た三十女に取って、これほど岐路に立たされたことは有りませんでした。
付き合って三カ月。
この時点で、デートの回数はたったの十回。
最初の五回目で身体を許したので、それから以降は無謀なエッチに明け暮れただけでした。
相手が好きなのかと疑問に感じていた矢先でもありました。
でも、相手は真剣でした。
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