8人が本棚に入れています
本棚に追加
.
.
「あ、そう言えば今日ね?」
.
「なあに?」
.
「ちっちゃい頃の夢見た」
.
「どんな夢?」
.
祖母の視線は本に注がれたままだ
.
.
「伝説の夢」
.
私がそう言うと、おばあちゃんは、ゆっくりと私に視線を向けた
.
「この村に伝わる伝説の事、おばあちゃんが私に教えてくれた夢」
.
「そう…」
.
「ね、私伝説の内容覚えてないの」
.
「夢で見たんじゃなかったの?」
.
「おばあちゃんが話始める前に目が覚めちゃったから」
.
.
「ね、教えて」とせがむ私に
.
祖母は少し切ない顔をして「いいわよ」と答えた
.
.
.
「まず…10年前の…悲しい事件について話す必要があるわね」
.
.
.
最初のコメントを投稿しよう!