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その頃、俺は再びパソコンに向かい、検索した西雲寺の住所を紙にメモしていた。
「何か府に落ちねー」
「さっきの小娘か?」
ゼンの言葉に、ピタッと鉛筆を動かしていた手が止まる。
「……あいつ、変な事言ってたよな。俺と″同類″だって」
「あぁ。あの小娘も連れておったぞ」
「はッ!?お前みたいなんが他にも居んのか!?」
「知る限り、10人は居るの」
こんな得体の知れない奴が、10人も居るのか……。この世も末だな。
「で、どんな奴連れてた?」
「まさかと思うが……。お前、何も感じなかったのか?」
「全く……何にも」
ゼンは大きく溜め息を吐き捨てた。
「今のままではマズイかもしれぬ。……晴。西雲寺へ行く前に魔力を上げるぞ」
「ちょっと待て。魔力なんざ、持ってねーけど」
「安心しろ。こうして話している時点で持ち合わせている。ただ、あまりに微力なようだがな」
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