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それなのに、アイツの声は意図も簡単に侵入してきた。
「ほぅ。地獄の呼鈴、お主には聞こえるのか」
「だ、誰だ!?」
辺りを見渡すも、此処にいるのは自分だけ。じゃあ、声の主は一体何処にいるんだ?
「ん?俺の声も聞こえるのか。……だが、残念だな。お主に、俺の姿は見えない」
「見えなくなんかない!お前が出てくれば見えるもん!」
アイツは低い声で笑い、俺に言った。
「面白いガキだ。……気に入った。その白い石は、お主にくれてやる」
「い、いらないよ!」
「遠慮するな」
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