始まり

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『なにこの人…。』 「おい。」 『なにこの感覚…。』 「おい!」 「は、はい!」 いつの間にか、見とれてしまっていたらしい。 「あんた、名前は?」 「えっ?あ、ナシャだ…。」 「ふーん…。俺はルイだ。ルイで構わない。」 「ルイ…。わかった。よろし…」 「だが、俺にあまり関わるな。」 「は?」 そう言うとルイは再び椅子に座って、そっぽ向いてしまった。 『なにこいつ…。感じ悪。』 仕方なく兄さんのところに戻ろうとしたとき 「お前、年はいくつだ?」 「え、16だけど。」 「16ねぇ…。」 「なにか?」 「いや…。こんなガキが騎士を やれんのかなーっと思ってよ。」 『こいつ最悪…!!』 しかもルイが兄さんと同い年だってことが後々わかった。
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