仲間

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ピピピッ… 小鳥のさえずりが聞こえる。 だが、あまりの心地よさに、私は起きることができなかった。 「ナシャ様、ナシャ様。朝にございます。起きてくださいませ。」 「んー…。!?」 聞き慣れない声に、私は飛び起きた。 「おはようございます。本日より、ナシャ様にお仕えする、侍女のアリスと申します。」 「ああ、なんだ。びっくりした。よろしくな。」 アリスは20代前半ぐらいのかわいらしい、少し童顔な女性だ。 「ナシャ様。ほかの騎士様方がお待ちですので、広間へどうぞ。」 「え?」 ――――――――――――――― 「お、ナシャ!おはよう。」 広間に入るなり、クリアが声をかけてきた。 「おはよう、クリア。」 「ナシャ、紹介するよ。俺と同じ村出身の、ダリーだ。」 そう言うとクリアは、1人の少年を連れてきた。 「はじめまして。ダリーです。」 珍しい黒髪を後ろで束ね、端正な顔立ちの少年だった。 「はじめまして。ナシャです。」 「俺も、同じ16だから。敬語は無しで。」 そう言ってダリーは、手を出してきた。私はその手を握った。大きくて、少しゴツゴツしていた。
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