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「ええ、言ったわよ。それがどうかし―――」
「いぃーやぁぁーー!やっぱり幽霊なんだぁ!コゥの嘘つき!・・・ひぃっ!こっちに来ないで!来ないでってぇ・・・!きゃぁぁぁ・・・・・・・・・!」
クゥは凄まじい速さで部屋から飛び出して、悲鳴をあげながら自分の部屋の方向に走り去って行ってしまった。
・・・・・・やってしまった。
きっと今頃、部屋の中で布団に包まって怯えているに違いない。
せっかく落ち着かせる事が出来たのに・・・。
こうなったら・・・・・・。
「小神霊は神霊と違ってただの欲の塊なのだけれど・・・・・・空には悪い事をしたわね、」
「なあ、永淋。霊夢が異変を解決するのにどれくらいの時間がかかると思う?」
「そうねぇ。・・・・・・相手が手強いと考えて、お昼前位かしら。」
お昼前・・・。
クゥが昼ご飯を作れる状態まで精神的に回復する時間を考えると、さらにそこから約一時間近くは逆算しないといけない。
相手の黒幕が誰か分からないし、強さも目的も潜伏している詳しい場所すらも不明。
情報が不足している現段階では相手の裏から回り込んでの奇襲作戦は難しいし、この際真っ正面から突っ込んで、相手全員を倒すのが一番効率が良いだろう。
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