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「よければ、ここにいてもいいよ…」
なんでこんな事を見ず知らずのホームレスに言っているのか、自分でも分からなかった。ただ、この男を放っておけない。強くそう感じたのだ。
「いいのか?本当に?」
驚きと喜びが入り混じった目で男が私を見つめる。
「うん」
私は微笑んだ。
「本当に、本当にありがとう」
男は再び頭を下げた。
「だから、そんなに畏まらないで。こうなったからにはまず、お風呂入って、綺麗にしよう」
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