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「痛っ!何すんだコラ!」
左側門番はやっと反応した。
「お前ってのは本当に器用だな。
立ったまま寝てるし、おまけに目は開いたままだし」
「し、失敬な!俺は断じて寝てなどいないぞ!
ただ、そのー、…空にガン飛ばすのに集中しててお前の声が聞こえなかっただけだ!」
左側門番は苦し紛れの言い訳をする。空にガン飛ばしてどうする?
「…もういい。この少年がギルドに入りたいそうだ」
「…君、今何歳?」
「17です」
「…若すぎると思う。よって却下」
シャルトは思いっきりため息をついた。
絶対寝てたな、このおっさん。
「それはさっき聞いたぞ。それをふまえた上でお前に話しかけたんだ。
年齢制限はない、それに実力主義!そうだろう?」
「あー、はいはい、なるほどね」
左側門番がようやく話の流れに追いついた。
「で、どうするかと訊いている」
「…いいんじゃない、別に。やっても」
「そうだよなあ」
一体何をやるっていうんだ。
「やってもいいって。その為の俺らだろ?」
「…確かにそうだな。よし。少年!」
門番×2は話がまとまったらしく、シャルトに話しかけた。
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