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「今から、君がこのギルドに入るに十分な実力を備えているか、テストをする!」
「テスト、ですか」
テスト、ねぇ。難しくないといいけど。
「どんな内容ですか?」
「それは簡単。説明するのは簡単だが、君に乗り切れるかな?」
左側門番が偉そうにニヤリと笑う。
「テストの内容は…」
せーの、で息を吸うと、同時に言った。
『我らを倒すことだ!』
「説明するのは簡単!」
「しかし、容易ではないぞ!…多分」
右側門番が自信無さげに言った。
「多分って何すか。……あー、解りました。説明しなくていいです」
「ありがたい…」
十分な実力。それは最低限の実力ともとれる。
つまり、雑魚モンスター相手にまともに戦えればよし。
その雑魚モンスター役がこの二人だ。
この二人は、ギルドの中でかなりショボい実力なのだろう。
「(だから門番なんて役目を押しつけられた訳)」
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