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「うだうだしてっと今すぐ倒すぞ」
「嫌だ!」
シャルトが声低く脅すと、左側門番が我に返った。
「これで一対一だ。正々堂々と決着つけよーぜ?」
「ミービスの敵は相棒の俺、タウトスが討つ!
…てゆーかお前!さっきまでの敬語はどこいった!」
「どっかいった」
キイィ、と左側?タウトスがイライラしだした。
「面倒くさい!ああ面倒くさい!お前なんかぜってーギルドに入れねえからな!」
剣を持っていない左手で、タウトスがシャルトを指差して宣言する。
「ぜってー嫌だ。妹を迎えに行くんだからな。あんたなんかソッコーで倒してやる!」
「シスコン野郎め!ここでくたばれ!」
二人は向かい合い、距離を詰めに走り出した。
激しく打ち合い、最初に技を出したのはタウトスだった。
一歩後ろに下がり、技を繰り出す。
「衝波!」
衝撃波を発生させる技だ。だいたいは少し離れた敵に対して使うのだが、
タウトスが至近距離で使った為に、シャルトはあまりまともな
防御態勢が取れなかった。
「っ痛ぇ…」
「ははは!潔く負けを認めやがれ!」
「はぁ?この程度で負けとか意味わかんないんですケド
負けを認めるのは…そっちだ!連撃衝波!」
衝波の強化版、二連続で衝撃波を出す技。
「痛い!でもこれしきで負けな…は!?」
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