プロローグ

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目の前の世界が一転した。 いつもの天井、 いつもの部屋。 「……夢…だったのか…」 今さら、自分の声で目が覚めたのだと気づく。 (またか…) 残酷な夢を見るのはこれが初めてではない。 半年くらい前から毎日のように悪夢を見るもんだから、もう寝るのが怖いくらいだ。 高校生になってまだ夢が怖いなんて、情けないな… そんなことを思いつつ、時計に目をやる。 ……5時42分か。ちょっと早く起きすぎたな。 あらかじめセットしておいた目覚ましを解除するため、まだ寝ぼけた頭で携帯をいじる。 「3…2…1…0…やっぱり1、2…3……、2…1……よしっっっ!!!」 最後のよし!だけ異様にでかい声になった。 僕は(ほぼ存在意義を果たしてない)カウントダウンを終えて、勢い良く布団から脱出したのだった。
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