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「!」
この空間の何処かで、声がした。それも掠れながら『痛い』と、泣きそうで消えそうな声で。
「誰か居るの!?返事して!!」
闇の中で叫ぶと、予想外のことが起こった。
「!?」
少しずつ、闇が消え明るさを取り戻してきたのだ。まるで私の質問に答える様に。
それに合わせて、私の右手にある物を見て、「ひっ!?」と思わず声を上げてしまった。
右手に握られていたのは、血で染まったナイフだったのだ。
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