始め。

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「大丈夫ですか!?」 手に握られているナイフの存在を忘れ、血を流し倒れている人の所に向かう。 髪が長いところを見ると、多分女性だろう。とりあえずナイフを置き、女性を起こす。 「!」 起こして女性を見る。口が開いたまま、塞がらない。 女性は、私の親友だったからだ。 脇腹から血が溢れ出ていて、口から血がゆっくりと垂れていた。 「目を開けて!!××!!」 死んだかの様にして、目を開かない××。何度も泣きながら彼女の名前を呼ぶ。 すると、彼女の手がピクッと動いたのだ。彼女はまだ生きている!! 「××!!目を開けて!!貴女はまだ生きているよ!!」 必死に呼びかけ、意識を取り戻させなければ。私は握っていたナイフの事など忘れ、すがる思いで彼女の名前を呼ぶ。
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