3人が本棚に入れています
本棚に追加
/16ページ
「大丈夫ですか!?」
手に握られているナイフの存在を忘れ、血を流し倒れている人の所に向かう。
髪が長いところを見ると、多分女性だろう。とりあえずナイフを置き、女性を起こす。
「!」
起こして女性を見る。口が開いたまま、塞がらない。
女性は、私の親友だったからだ。
脇腹から血が溢れ出ていて、口から血がゆっくりと垂れていた。
「目を開けて!!××!!」
死んだかの様にして、目を開かない××。何度も泣きながら彼女の名前を呼ぶ。
すると、彼女の手がピクッと動いたのだ。彼女はまだ生きている!!
「××!!目を開けて!!貴女はまだ生きているよ!!」
必死に呼びかけ、意識を取り戻させなければ。私は握っていたナイフの事など忘れ、すがる思いで彼女の名前を呼ぶ。
最初のコメントを投稿しよう!