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「そうか・・・」
不思議と簡単に受け入れられた。目が見えなくなった理由があの二人にある、というのを除けばだが。
「・・・ごめんなさい」
「君が謝ることはない。悪いのはあの二人・・・と私なのだから」
昔読んだ神話を思い出した。
ろうの翼で空を飛んだ人間がいた。彼は父の言い付けを忘れ、太陽を目指して飛んだ。太陽に近付きすぎた翼は溶け、人間は海へと落ちた。
今の私にぴったりではないか。
ラピュタ王という神に等しい支配者を目指した人間の私は、神に近付きすぎた罰として目を失った。
彼女は悪くない。
そしてあの二人も。
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