転入生

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どうしようか悩んでいると、ガヤガヤと人の音が近づいて来るのが聞こえた。 この声は… テノールボイスの低い声。 山田 一朗だ。 顔はかっこいいのに…何故か、すっげー普通の名前。 俺? 俺は… 「あっれ~?珍しい!東桜がここにいるなんて」 「ああ…ちょっと…な」 俺は東桜 葵ヒガシザクラアオイ。 「しっかし、東桜はもっと外に出ろよな~」 そういう山田の額には光る汗が輝いていた。 「何見てんだよ?」 山田が俺と正反対のよく焼けた黒い顔を近づけてくる。
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