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「あっ…あのさ、東桜、今日一緒に帰れる?」
山田が顔を若干赤く染めながら聞いてくる。
こいつ、熱あるのか?
それより小学生じゃあるまいし、なんで山田と帰らなきゃいけないんだよ。
「やだね。つか、他皆帰ってんだけど帰れば?」
教室内にいるのは米倉と山田と俺だけ。
仲良いとか思われたら面倒だな。
既にどっぷり日は暮れていた。
「東桜、山田が誘ってくれてんだからさ、一緒に帰りなよ。
方向同じなんでしょ?」
いや、俺山田の家とか知らねーし。
「う…うん」
なぜ山田は俺の家を知っている?
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