1冊目 古泉は暇なようです

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~古泉脳内~ さぁ…どうしようかな…。確か……『ゴキ美危機一髪』…だったよね。 ゴキ美が主人公ゴキが片想いしている相手に見つかった所。 うーん…。 「じゃあここ。古泉答えてみろ」 教師が黒板に書いた問題を左手で指して、古泉を右手で指しながら名前を呼ぶ。 「…はい」 問題はこうだ。 『P46でマイクは何を食べていたか A.釘 B.ハンバーガー C.デイビス先生 D.ドッドッドリランド   』 B以外に答える奴が居たら見てみたい。 そう思いながら横目で隣の郷くんの答えを見る。 『C.デイビス先生』 ……人間って…色々居るんだな。 古泉は感心しながら頷く。 「あ…Bの…ハンバーガー」 「うん、正解だ」 「「「えぇえッ!?」」」 「Cじゃないの!?」 「Cだろ!!」 「アリ得マセーン!!」 「そうか?そう言われてみればあり得ないかもしれないな」 この四人の声は上から順に上杉さん、郷くん、フェルナンデスくん、先生の声。 なんか色々とツッコみたい古泉だがやはりツッコミは入れない。 理由は簡単、キャラじゃないからである。 「古泉。悪いが答えはCになった」 「…………」 古泉が帰ったら勉強しようと思った瞬間だった。
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