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「あ、そういやお前、女子と登校してたよな?」
「え……?」
「いや、校舎の二階から二人で校門抜けてるところを偶然見かけたからさ」
「……うん……一年生の……守野って言う子……」
特に隠す必要もなさそうなので、肯定する。
しかし、守野の名前を聞いた郷はどこか訝しげな顔をした。
「守野……?聞いたことあるな。えーっと……リレー小説……だっけ?しようとしてるって。結構有名だぞ?」
「……え……そうなの……?」
郷が言うには、彼女のクラスの人達にもリレー小説をやってほしいと言っていたらしい。
しかし、この学校は超が3つ付いても可笑しくない程のスポーツ学校。
興味を持つ輩は殆ど居なかったのだろう。
「ま、俺もやりたくないしな。ダセーよ」
「……ダサ……?」
……どうやら、リレー小説の話を学校ではあまりしない方が良さそうだ。
「ほら、席に着けーッ!!!」
談笑でうるさかったクラスは先生の怒号によって一瞬で静かになるのだった。
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