2 美味しいお肉が食べたいの

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古宮家の3人が、同時に同じ言葉を発して…。 やはり親子なんだなぁ…なんて、感傷に浸る暇もなく、事態はどんどんおかしな方向へ進んでいく。 「やっぱり『ケジメ』っていうのは必要だと思うのよ、蒼麒。そのためにも結婚式はするべきだわ!!」 「さすが、かーちゃんっ!!俺もそう思うよ~」 勝手に盛り上がる母子の間を割るように、和輝が蒼麒の腕を掴んだ。 「ちょっと待って蒼麒っ!!俺との事をどう思うのか…蒼麒のお父さんの意見は聞かないの!?」 まだ、きちんと許してもらってない…という意味も込めて、蒼麒を強く揺さぶる。 そんな愛しい彼の肩をポンポンっと叩いて、蒼麒はひとつ頷くと、父親に向かって声をかけた。 「とーちゃん!!たとえ、とーちゃんでも…俺たち2人の『愛』を裂くことはできない!!だから…俺たちのことを許してくれ!!」 「……ずっと、女の子だと思ってたんだ……男の子なのか…」 蒼麒の母親には『偏見』というものは皆無であったが…。 やはり普通の人は、そういうものを持っているのだと…今更ながらに心に刺さったものがチクリと痛むのを…和輝はひしひしと感じていた。 、
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