2 美味しいお肉が食べたいの

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奥山家に、あっけなく認められてしまった2人の関係。 『また蒼麒の策略にまんまと乗せられたの!?』…と、和輝が気付いた時には、時すでに遅くて。 「ま…いいですわ。そうね…やっぱりチャペルかしらねぇ」 「うち、仏教だけどな」 「ウェディングドレスはどんなデザインがいいかしら!?…和輝ちゃんは可愛いから、Aラインとか、プリンセススタイルとか…さぞかし可愛いでしょうねぇ!!」 「かーちゃんっ!!それもいいけど、白無垢も捨てがたいぞっ!!」 「ご招待客のリストを…」 「そんなに大袈裟にしなくていいよぉ~かーちゃん」 あっけにとられる古宮家を代表し、和輝が声をかけるけれど…。 「ねぇ蒼麒!!蒼麒ってば!!」 「心配すんな、和輝っ!!俺たちに任せとけって!!」 ニヤリと笑う蒼黒い2つの笑顔に何も返せる言葉もなく…。 散々盛り上がった会話をひたすら聞かされ続け、ようやく解放された時には、日はすっかり落ちていて。 疲れはてて、無言で家まで帰ってきた古宮家御一同様は、つつましいリビングで熱い番茶をすすり…。 『忘れましょう!!』 3人の大きな溜め息とともに、その夜は更けていったのであった…。 、
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