2 美味しいお肉が食べたいの

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「……………………はぁ!?」 その美しい顔に似つかわぬ、すっとんきょうな声を上げてしまった和輝を、周りにいたカフェの客たちが一斉に注目する。 「やだなぁ…かず。声が大きいって♪」 「いや…だって……」 「うん♪だからね、お肉食べに行こうよ!!」 ……翡翠の翡翠による突拍子もない発言や行動はいつものこと………だけど。 「お肉って……」 「美味しいお肉が食べたいの♪」 「たしかに美味しい方が良いけどね」 「NIKU イン ふぁいやー!!なの」 「ふぁいやー?…何で突然…」 「夏だから?」 「別に夏じゃなくても…」 「決めたの」 「誰が!?」 「んふふー♪」 「………まぁ…それは誰でもいいけどね」 チラチラと…周囲の好奇心たっぷりな視線を感じつつ、和輝は手元に置かれたアイスコーヒーで口内を潤した。 見た目麗しい若者2人が、顔を近づけて囁きあっているなんて……『腐』が付く種族ではなくても、気になってしまうのは仕方のないことだろう。 「俺ね、しゅーしょくが内定したんだよ!!それのお祝い…まだ和にしてもらってないもーん♪」 「………ああ…。聞いた。それ……」 翡翠の就職について…この間、和輝が聞いたところによると……。 、
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