全力災厄。

17/28
前へ
/221ページ
次へ
「ゆ、悠斗様っ…………!」 「柊まで猫耳!」 俺を見るな。 ずっとGのターンでよかったわ! Gに集まっていた視線が俺の方に向けられる。 赤面してるやつ多数。 これだからバレたくなかったんだ…………てか、猫耳生えてる異常事態はスルーか。 「ちょ、待てお前ら。どう考えても今はGについて議論すべきだろ。俺は放置しとけ」 「そう言われても……園宮より柊の方が可愛いし」 まじか、イケメンでサーセン。 「………ゆ、悠斗………」 ん? 「猫耳っ……はっ、はぁナデナデしたい可愛いっ!あの悠斗が猫耳でちっちゃくなってるギューてしたい触りたい、舐めたらどんな反応するんだろいっつも虐めてくる悠斗が………あ、鼻血が。ハアハアハアなぁ悠斗今日一緒にー…」 「爆発しろおおおおおお!!テメェの変態化が一番怖いわ!」 Gがぶっ壊れた、Mに加えて変態とかマジで逝ってこい。 俺は消しゴムを突っ込んで、顔面を蹴ってやった。 美形でこの変態っぷりとか相乗効果で気持ち悪いんだけど。 皆もガチ引きしとる。 「皆、こいつの処理よろしく」 もうこの場から逃げたい。 俺は教室に来て30分足らずで出ていった。 ………ふう。 これで今日1日、サトちゃんとサボって平穏に過ごそう。 てか俺、Gをどうしたいんだろ。 無害化目指すはずが、ひっどい方向に向かってる気がする。 「待てよ悠斗おおっ!!」 とか思ったら追いかけてきたー。 最近復活早ぇぞおい。
/221ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8290人が本棚に入れています
本棚に追加