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いやでもこんな状態で噛んだら血がドバーなってヤフーな状態になって俺まで悲惨なことになりそうだから更にどうしようというかマジでストップ!
「ああ、あとユーが持ってた消しゴムは全部、風紀の方で有り難く使わせてもらう」
ブラザアアアアアアアアア!!
戦友がっ、俺の戦友がっ!
一体いつ抜き取ったんだ魔神さんよ!
「うっ……は、ぁ……っ!?」
そして本日2度目の腰に違和感。
下を見ればもうすでに半分ほど、制服の裾を捲られている。
俺ほぼ上半身裸。
キスに抵抗するのに必死で、全然気が付かなかったお!
……………。
もう限界だ。
「チョアッサアアアアアア!!」
サトちゃんの脇腹に一発重い蹴りを叩き込んでやった。
そうだよ初めから蹴っときゃよかったんだ。
くそ、散々好き勝手しやがって。
「ふはっ!はぁ、はぁ……いい加減にしやがれ!!」
どれだけ俺を馬鹿にすりゃあ気が済むんだ。
サトちゃんといい、魔神さんといい。
俺だってキレるときはキレるぞ!?
「っ―!それ、……こっちのセリフ、ユ……ちゃん」
「やられたら3倍返し!もう知らん、俺は1人で安全な所を探す」
「ちょ、待て―……」
少しはそこで反省してろ。
腹をおさえているサトちゃんを尻目に、俺は全力で遁走した。
………逃げる瞬間、ピピッという音が聞こえた。
何かの気のせいだと思いたい。
フラグじゃない、断じてフラグじゃないぞ。
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