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亮さんの方に近付いていくと、向こうも気付いてくれた。
「悠斗様っ!おはようございます!」
「よっす」
いやー、亮さんの笑顔が眩しい。
俺も笑顔で応える。
「うん、今日もふつくしい。朝から亮さん見れて幸せの絶頂ですよ俺は」
「そんな…あ、ありがとうございます」
照れてる……だと?
萌えさせてくれるじゃないか、さすが親衛隊長だ。
「こちらこそ、ごちそうさまです」
そんな返事をしたら、亮さん頭にハテナ浮かべてキョドってた。
萌え。
「……じゃなくて。亮さん、今日親衛隊の会議とかある?昨日来た転校生について何か情報あれば聞きたいんだけど」
俺がそう切り出すと、亮さんの表情が険しくなった。
なに……もしかしてあのG、もうイベ回収済み?
「実は今からあの転校生についての会議があるんです。副会長の親衛隊がすでに暴走ぎみで……」
そうか、副会長イベは回収したんだな。
しっかし会長の名前は出なかったが、まだ回収してないのか?
せっかく昨日は食堂避けたのに、骨折り損かよ。
「あの……悠斗様、今日の会議にいらっしゃるんですか?」
「あ、行かない方がいい?」
「まさか!是非来てください、みんなも喜びます」
………もうやだ、なにこの子可愛いすぐる。
ほら斜め向こうのガチムチ、顔赤くなってるじゃないか。
どうかそのまま押し倒してほしい。
とにかく、今日の朝から会議があるとは好都合だ。
「んじゃ遠慮なく行かせてもらいますわ」
俺は亮さんが朝食を食べ終わるまで待って、一緒に会議室へ向かった。
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