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すると亮さんが静かに立ち上がった。
隊員の視線が注がれる。
「分かった。報告ありがとう」
その一言に、隊員はまだ言い足りないような顔をしたが、渋々席についた。
「確かにこれは、悲しい出来事です。しかし生徒会の皆様だって恋愛は自由なので、これだけの理由で警告や制裁を下す訳にはいきません」
亮さんは諭すように続けた。
「限界まで見極めましょう。今の僕たちに出来ることはそれだけです。…………ただ、もし彼が生徒会運営や風紀に支障をきたすようなことをしたら、すぐ動けるよう準備しておいて下さい」
………最後の一言が本音だな。
「いいですか?」
「「「「はい!」」」」
うん、いい返事だ。
それにしても…
亮さん性格イケメンすぎ、隊員たち超満足そうな顔してらっしゃる。
これで、普段はおどおどした可愛い少年なんだから反則だ。
きっとそのギャップで、多くのタチを虜にしているんでしょうね、想像するだけでお兄さんお腹いっぱいです!
サトちゃん×亮さんフラグとか建たないかな。
……いや、サトちゃんは男前受けの方が萌える気がする。
「では最後に……」
お、まだ亮さん話の途中だったのか。
「悠斗様、何か一言お願いします」
「だが断る」
なにその無茶ぶり怖い。
脊椎反射で断っちった。
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