全力拒否。

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しかしそんな俺に構わず、亮さんは俺の腕を引っ張って教卓前まで連行した。 亮さんよ、拒否権って知ってるかい? 「ではどうぞ」 晴れやかな笑顔で言い渡す。 「俺の拒否権は?」 「認めません。それは常任理事国だけですよ」 迂闊! まぁ別に、言って問題あるわけでもないし言うか。 「えー…代打柊 悠斗です。とりあえず言っときますが、俺は転校生が嫌いです。王道転校生くそくらえです。そんなわけで今日から俺1人で勝手に転校生とワッショイしとくんで邪魔だけはしないでください。これは皆さんを守るためでもあるので。皆さんが生徒のために今まで汚い仕事をこなしてきたこと、俺はちゃんと知ってます。だからどうかみんなは幸せになってください。俺の言いたいこと以上」 一応言ったので、一息ついてから室内を見渡す。 身動ぎひとつしない隊員方。 ………リアクションなしですか、そうですか。 すると、見かねた亮さんが口添えしてくれた。 「だそうです。いいですね?」 「「「「はい!!」」」」 軍隊がおまいらは。 こうして30分以上にわたる会議は終わりを迎えるのであった、まる。
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