全力幕間。

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てかサトちゃんのクラス出し物が未だに謎い。 「なぁサトちゃん、サトちゃんのクラス出し物の出前闇鍋って結局何なん?」 「コスプレ、出前闇鍋な」 二人でアーケードを潜り抜け、華やかな出店が建ち並ぶメインストリートをキョロキョロしながら歩く。 焔の大佐コスが暑いのか、サトちゃんは上着を脱いでカッターシャツ1枚になっていた。 本当にイケメンは何やっても似合うのな。 まぁ俺も結構暑くなってきたので、少しだけ胸元を引っ張って開けた。 早々に熱気にやられるとは。 じんわり汗がにじむ。 手をうちわ代わりにパタパタと扇いだ。 「……ユーちゃんエロ」 「変な目で見んなバーカ」 全く、なんでおまいは俺なんぞに欲情するのかね。 「――うぃっ!?」 「やっぱユーちゃんは反応が最高」 こいつはっ……! ふいに肩組んできたかとオモタら、サトちゃんめ衿元ん中に手ぇ突っ込んできやがった。 「おま、お触りバーじゃねぇんだから。そんなヤりたいならハッテン場行け」 「ついな。てか行かんわ阿呆」 本当サトちゃんの思考回路はリーディングしずらいでござる。 ……違うそれより、俺はサトちゃんに出し物について色々聞きたかったんだ。 とか思って聞き返したらパンフレット渡されました本当にありがとうございます。 説明が雑すぎワロタ。 とにかく、1度は出前取ってみることにしよう。 結局なんやかんやでざっとメインストリートを見て回り、校内に戻った。 物価、プレミアムハイですね。 どう考えでも資金予算オーバーしてるだろ、どうするつもりなんだこいつらは。 「豪華ってーか……ゴテゴテしすぎだよな」 「はげどでっせ」 まぁ面白いからいいんだけど。 「とりあえずどこ行く?」 「んー亮さんとか魔神さんとかのクラス出し物見たいな。ああ、あとカズのところは絶対」 いちゃつきスポットは把握しないとな、これからの萌え補充大いに期待できますふっへっへ。 よしゃ、じゃあ出し物巡りでもしましょうか。
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