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周りを見渡して、自分がとっくに教室前まで来ていたことに気が付いた。
無意識って怖い。
「で、親衛隊の方どうだったんだ?何かあったのか?」
心配そうに俺の頭を撫でながら言うサトちゃん。
お前マジでオカンか。
「いんや、大きな問題はなかったべ。転校生をどうすっか考えてんだぁ」
「なして訛る」
「サトちゃんがオカンすぎてつい」
また頭を叩かれた。
「俺は教室戻る。精々頑張れよ」
そう言い残して去っていった。
………今まで待ってたのか。
最高のツンデレだよお前。
さて、俺も教室入って対策練っとくか。
取っ手に手を掛け、目立たないよう中に入る。
そう、入った。
入るまではよかった。
なんでこんな扉付近で、早々に問題起こしてんだG。
「お前親衛隊なんだってな!(副会長)が言ってたぞ、お前らがいるからみんなと気軽に話せないって!お前ら今すぐ解散しろよ!!」
……………今北産業。
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