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「――――し、師匠。ちょっと待ってください、これどういうこと説明テルミー!!」
生物準備室を丸々貸し切った九十九一八の創るんよコーナー。
流石というか何というか、生物準備室なんて俺も存在すら知らなかったのに、クラス出し物ばりに客が集まっていた。
ボーガンやらチャカやら危ない物以外にも怪しい丸い物体やパソコン5台なんかも完備してある。
しかし問題はそこじゃあない。
机4つほど使ってうず高く積み上げられたソレ。
「師匠がっ……師匠が同人誌を描いてくれるなんて感涙の極みではありますが!でもなんでっ……」
なんで……
「なんで俺が受けの薄くて高い本まで販売してるんですか!?」
つまりはそういうこと。
入ってすぐの一番目立つ机の上には某龍の玉や某ジョジョ立ちのアレの同人漫画が売られていた。
それ以外に誰が依頼したかは知らんが亮さんや他の親衛隊の子や魔神さんなんかの本も大量に置いてあった。
そこまではいい、むしろ全て買わせていただく。
でも、だ。
「なんで俺!誰得以外何と言い表せばいいのか俺のボキャブラリーじゃ分かりません!」
「なんよー、俺渾身の力作だってのにー」
「うっ……た、確かに無駄なほど絵は綺麗ですが!これは完全アウトだ、……です!」
しかも表紙にR18と描かれている恐怖といったら。
ここまでwktkしないRの字と今日初めて出会ったわ。
「え、ユーちゃんこれって……」
「俺がいつも読んでる薔薇族の本なんだが、最悪なことに俺が受けの本でもある!」
「っ―――九十九先輩!販売を中止してください!こいつがこれ以上有名になったら困る!」
理由はともあれ援護サンクスだサトちゃん!
何とかしてこれの販売は止めさせないと。
すると師匠はその本の中の1冊を取って俺たちに突き付けてきた。
それが一体なんだって――
「ほれ、聡×悠斗の同人誌も作ってあるんよ?」
「言い値で買おう」
「ブルータアァァアアアァアアァアァスッ!!」
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