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そろそろ席着かないと先生来るしな、いい頃合いだ。
Gがまだ喚いているが無視。
俺はみんなの視線が集まる中、さっさと席に着いた。
「すごいことになったね悠斗君」
少し経って、後ろの席の住人から声を掛けられた。
「お、委員長おはよ。この現状については気にしないでくれ。いずれはこうなっていたんだ」
話しかけてきた彼は、このクラスの委員長で平凡担当。
俺の中で、平凡受けの最有力候補だ。
「……ねぇ、今変なこと考えてなかった?」
「いやん、気のせいだお」
「気持ち悪い悠斗君」
なんで俺の友達はこうもドライなんだ?
おっと目から塩水が。
「それより悠斗君、本当どうしたの?登校早々あんなことして。らしくないじゃないか」
「………ああそうだよ、らしくないさ」
俺は嫌々ながら答える。
今まで波風たてずに過ごしてきたきんだ、らしいわけない。
「じゃ、なんであそこまで昨日会ったばっかの子に?」
「あいつは俺に喧嘩を売ってきた。理由はそれだけで充分」
あそこまで親衛隊を馬鹿にされるとは思わなかった。
俺の萌えに対してあそこまで言われて、黙ってられん。
「……そう、頑張って」
委員長はもうそれ以上は聞いてこなかった。
………孤軍奮闘するしかないようだ。
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