全力対面。

5/10
8267人が本棚に入れています
本棚に追加
/221ページ
「だって俺そーゆうの興味ないし。覗き失敗乙」 「よろしい、ならば戦争だ!」 「勝手にやってろ。それよりお前今からサボる気だろ?一緒に行こうぜ」 サトちゃんテラヒドス。 でもサボりスポットはサトちゃんと共有なので、渋々並んで歩き出す。 「……俺の萌えが」 「まだ言うか………分かった、俺が悪かったよ。愚痴とか聞いてやるから勘弁してくれ」 そのさりげない優しさに、全俺が萌えた。 と、それは置いといて。 「言ったなサトちゃん。王道転校生について全力で愚痴ってやるから覚悟しろ」 そう、今日来た王道転校生Gについて耳塞ぎたくなるほど愚痴ってやる。 ………思い出したらまた腹立ってきたわ。 「王道転校生……?あぁ、今日ユーちゃんのクラスに転校してきた園宮 春樹のことか」 知っている……だと? 「まさか……サトちゃんあいつに惚れたのか?お願いだ、それだけは止めてくれ。お前をあんなやつなんかに渡したくない」 俺がそう言えば、サトちゃんはペシッと頭を叩いてきた。
/221ページ

最初のコメントを投稿しよう!