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「だって俺そーゆうの興味ないし。覗き失敗乙」
「よろしい、ならば戦争だ!」
「勝手にやってろ。それよりお前今からサボる気だろ?一緒に行こうぜ」
サトちゃんテラヒドス。
でもサボりスポットはサトちゃんと共有なので、渋々並んで歩き出す。
「……俺の萌えが」
「まだ言うか………分かった、俺が悪かったよ。愚痴とか聞いてやるから勘弁してくれ」
そのさりげない優しさに、全俺が萌えた。
と、それは置いといて。
「言ったなサトちゃん。王道転校生について全力で愚痴ってやるから覚悟しろ」
そう、今日来た王道転校生Gについて耳塞ぎたくなるほど愚痴ってやる。
………思い出したらまた腹立ってきたわ。
「王道転校生……?あぁ、今日ユーちゃんのクラスに転校してきた園宮 春樹のことか」
知っている……だと?
「まさか……サトちゃんあいつに惚れたのか?お願いだ、それだけは止めてくれ。お前をあんなやつなんかに渡したくない」
俺がそう言えば、サトちゃんはペシッと頭を叩いてきた。
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