全力対面。

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「なるほどな……そんなにウザいのか、ユーちゃんの言う王道転校生ってのは」 非常階段の影で涼みながら、ようやく説明を終えた俺。 悪いなサトちゃん、こっからが本番なんだぜ。 「うざい、それはもう滅茶苦茶ウザい。あの手のタイプは物凄い自己中なんだよ。自分中心に世界回ってるみたいな?なんなの?タヒぬの?ガリレオにスライディング土下座かましてきて欲しいわ。どう考えても親衛隊の子の方が一途で可愛いのに悪者扱いするし、自分は色んなやつ虜にして調子乗るんだぞ。Gたんまじバロス。男にモテてドヤ顔とか普通にキモすぎるわ。自分に反抗するやつには、すぐキレるし。で、生徒会とか味方につけてるから我が儘も通ってやりたい放題。餓鬼すぐる、精子からやり直せ。大体、虜になるやつもおかしいだろ。Gだぞ?例えばトイレから生まれしGを見て、興奮するのかおまいらはと言いたくなる。俺には精神異常としか思えん。サトちゃんいいか、これはこの学園崩壊を意味する。生徒会は機能停止し、健全な男子カップルたちはやり場を失い、可愛い平凡受け・親衛隊受け候補たちをことごとく潰していくんだ。分かるかお前に、この屈辱が!」 「なるほど、分からん」 「マジでか」 「10字以内で説明しろ」 「王道タヒね」 「把握」 ………一息で頑張って言ったのに、この扱いはなに。 とりあえずげんなりしているので、ウザさは伝わったらしい。
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